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生登会ブログ

こんにちは、てらもとケアプランセンターです。 小暑を過ぎ、夏本番を迎えようとしています。皆さん体調はいかがでしょうか。 これから益々暑くなり、特に高齢の方は気が付かない間に熱中症に罹る危険性が高くなります。 熱中症予防(対策)のためにも、1日3回のバランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な水分補給を心掛け、日頃の健康維持に注意して下さい。 健康維持こそが一番の熱中症対策となります。 さて、本日は社会資源とケアマネージャー、地域包括支援センターの実践についてお伝えしようと思います。 社会資源とは社会福祉の支援過程で用いられる資源を意味します。 一般的に利用者のニーズ(課題)を充足させるために動員されるあらゆる物的・人的資源を総称したものとされています。 それは、各種制度、サービス、人材、組織・団体、活動、情報、拠点、ネットワークなどが挙げられます。 社会資源にはフォーマル(制度的)な社会資源とインフォーマル(非制度的)な社会資源があります。 フォーマルな社会資源とは、法律・制度により基盤が整理されていて、継続性や安定性に優れている面があります。 介護保険制度上のサービスでいうデイサービス、ショートステイ、訪問介護、訪問看護などはそれに該当します。 サービスを利用した際の利用者負担は、原則として介護サービスにかかった費用の1割負担となります。 しかし、利用者の対象に制限があること、一定の手続きに基づいて申請し、許可を得て初めて利用が可能となるため、利用者にとって手続きが難しい場合、緊急性がある場合の対応など、個々のニーズに合わせた対応や柔軟性に欠けることがあります。 一方、インフォーマルな社会資源は、民間による自由意思によるものであり、基本的に提供者と利用者の合意によって契約が成立し、サービスが開始されます。 シルバー人材センターによる庭仕事・大工仕事。社会福祉協議会が行うゴミ出し支援。生協などの宅配事業。ボランティアの行う外出への付き添い、見守り、安否確認などがそれに該当します。 サービスには有料の場合と無料の場合があります。 また、対象や利用方法において柔軟かつ即時的に対応しやすいという利点があります。 しかし、利用者が少ない場合や経済的な効率性が悪い場合には、サービスを提供する体制が整わなくなり、安定したサービスの提供が保障されない場合もあります。 地域を基盤としたケアマネージャーの実践では、地域社会のニーズに即して、フォーマル、インフォーマルにかかわらず、既存の資源をいかに有効活用するか、また様々な社資源を個々に対し適切にコーディネートし、いかに適合させていくかが求められます。 更に今後、必要な社会資源が地域に存在しない場合には、地域の福祉課題に応じて、新たなる社会資源を開発するという試みも必要となります。 地域包括支援センターは、地域包括支援体制の実現を目指し、共通支援基盤を構築する機能を担います。 また、市町村には地域包括支援センター運営協議会がおかれ、センターの運営について地域の関係者全体で協議、評価がされています。 つまり、そこで協議されることが地域の意思であり、それに基づいてセンターの活動が行われているのです。 これからの少子高齢社会や経済縮小社会に対する地域社会としての必要な任務は、限られた資源をいかに適切に分配・供給するかを決定し、それを総合的かつ効率的に運用していくかというマネジメントの視点と実施です。 また、地域社会に潜在している資源の発掘や新しい福祉サービスの開発も必須となります。 そしてその評価においては、サービスの効果・効率だけを測定するのではなく、住民参加の意思決定の機会をいかに作り出していけるかがポイントとなります。

2015年7月6日  12:00 PM |カテゴリー: てらもとケアプランセンター



























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