日々の症例 71 限局性横隔膜弛緩症




7170歳代、女性。無症状

>画像所見 : 右横隔膜前内側に限局性隆起がみられる。
>診断 : 限局性横隔膜弛緩症(localized eventration of the diaphragm)
>解説 : 横隔膜は横隔胸膜、筋層、横隔腹膜の三層構造からなるが、筋層の萎縮や形成不全あるいは横隔神経の麻痺などによって挙上し、横隔膜弛緩症と呼ばれる。部分弛緩症は右横隔膜前内側に好発し、心横隔膜角の腫瘤様陰影としてみられる。肝腫瘤性病変や横隔膜腫瘍、横隔膜ヘルニアを鑑別する必要がある。

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