日々の症例 210 骨肉腫




21030歳代、男性。右下腿の腫脹と疼痛

>画像所見 : 骨胸部単純X線写真と造影CT(冠状断と横断像)
右腓骨骨幹端〜骨幹に骨硬化と骨膜反応を伴う不整な骨破壊像がみられる。筋の腫脹も目立ち、同部で深部静脈は閉塞していた。

>診断 : 骨肉腫(osteosarcoma

>解説 : 
1ヶ月前から右下腿の腫脹と疼痛を自覚し、来院した。生検にて腓骨原発の通常型骨肉腫と診断した。既に肺にも転移しており、化学療法を施行したが1年2ヶ月後に死亡。初診時に遠隔転移を有している骨肉腫の予後は極めて不良である。

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