日々の症例 166 貧血




16690歳代、男性。貧血(Hg 8g/dl前後, RBC 220万前後で経過している。)

>画像所見 : 単純CTで左室壁がやや高濃度に描出されている。
>診断 : 貧血

>解説 : 
通常の単純CTでは心筋と心内腔はほぼ同一濃度であるが、高度の貧血ではヘモグロビンの減少によって血液のCT値が低下し、心筋と心内腔の識別が可能となる。従って、CTで心筋と心腔のコントラストがみられた場合には比較的重度の貧血があると考えてよい。高齢者のCTではしばしば経験する。

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