日々の症例 164 距骨下骨癒合症




16420歳代、男性。時々足関節痛がある。

>画像所見 : 両側距骨踵骨関節の内側部は骨性に隆起し、関節裂隙の狭小化と不整像も明らか()
右足ではわずかだが骨性癒合もみられる。(Ta:距骨 C:踵骨 Ti:脛骨 F:腓骨)
>診断 : 距骨下骨癒合症(talocalcaneal coalition

>解説 : 
足根骨癒合症としては踵骨舟状骨癒合と距骨踵骨癒合(距骨下骨癒合)が代表的で、いずれも約20%は両側性に生じる。通常、踵骨と距骨の癒合は関節の内側後部にみられる。骨性癒合は単純X線像やCTで比較的容易に確認できるが、軟骨性や線維性癒合では距骨下関節裂隙の狭小化と不整像が重要な所見である。

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