日々の症例 129 石灰化肉芽腫の疑い




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30歳代、男性。検診

>画像所見 : 
胸部単純写真:右上肺野縦隔寄りで、第6肋骨後部直下に1cm弱の結節影がみられる(→)。
CT(肺野条件):右上肺S2で葉間胸膜に接して小結節がみられる。
CT(縦隔条件):結節の辺縁に点状の石灰化がみられる。
>診断 : 
石灰化肉芽腫の疑い(calcified pulmonary nodule )
>解説 : 石灰化あるいは脂肪を有する肺の結節性病変はまず良性と考えられ、これらの有無を確認することが濃度分解能に優れているCTの大きな目的の1つといえる。ごくわずかな石灰化や脂肪の存在を確認するためには、相応にthin slice で撮影する必要があるのは当然である。本例は1年前のChest X-pでも全く同様の結節影が確認されており、肺結核に代表される古い炎症性肉芽腫あるいは過誤腫に代表される良性腫瘍と考えられる。


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